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結婚式や披露宴のブライダル音響のお仕事とは?
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結婚式や披露宴のブライダル音響のお仕事とは?

みなさんは、結婚式のご披露宴に参列された事はありますか?

結婚式には、いろいろな業種の方が関わっています。

司会・サービス・メイク・衣装・カメラ・ビデオ・シェフ・パティシエなどなど。

その中でも今回は、新郎新婦の晴れの舞台をドラマティックに演出する、ブライダル音響のお仕事をご紹介します。

ブライダル音響の仕事

ミキサー

披露宴や挙式などのブライダル音響の仕事は、一般的に言われる「PA」とは少し意味合いが違います。

PAと言えば通常思い浮かべるのは、ライブやコンサートなどで各楽器の音を調整するお仕事。

マイクのセッティングから始まり、機材の操作などにも専門的な知識が必要になります。

一方、ブライダル音響の場合は、そこまで専門的な知識は必要ありません(ご余興などで楽器の演奏がある場合、そのお手伝いをする事はあります)。

この仕事に必要な知識は、

  1. ミキサーでの音量調整
  2. CDやDVDプレーヤーの操作
  3. 簡単な照明操作

それだけです。

ブライダル音響の心得

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第一条件は音楽が好きである事。

曲の知識は多ければ多いだけいいでしょう。

ジャンルやアーティストに偏見なく、好き嫌いなく、なんでも聞ける方は向いていると思います。

実際の仕事内容は、至極シンプルです。

『決められた曲を』

『決められたシーンで』

『タイミングよくお流しすする』

書くと誰にでもできそうですよね?

しかし、音響に限らずブライダルに関わる仕事に最も必要なのは、「ホスピタリティーの精神」です。

言い換えれば、気遣いという事。

一番の主役は「ご新郎ご新婦さま」「ご列席のゲストの皆様」です。

そのみなさんが、人生で最高の瞬間を笑顔で過ごせるようにお手伝いする事。

それこそが、我々に課せられたミッションです!

しかし、実際のご披露宴では「決められたシーン」以外のイレギュラーが多々発生します。

『ご新郎さまから、ご新婦さまへサプライズがしたい!』

『ゲストから、ご新郎ご新婦さまへお歌をプレゼントしたい!』

などなど、さまざま。

会場として断ってしまう事は容易いですが、それは皆、お二人に対して『喜んでほしい』『お祝いしたい』というお気持ちがあってこそ。

「なんとか協力したい、成功させてあげたい」と思う心こそが最も重要です。

ご協力、お手伝いさせて頂いて、大成功した時がこの仕事の一番のやりがいです。

ブライダル音響スタッフへの道

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ブライダルの音響スタッフになるためには、音響の専門学校を卒業し、ブライダル音響の会社に就職、または、ウェディングの会場に就職、される方も多くいらっしゃいます。

最近はブライダルサービスの専門学校もありますし、そのような学校に行くのもいいかも知れません。

しかし、個人的な考えではありますが、「ブライダル音響の心得」の項でも書いたように、音響の中でもブライダルに関しては特殊な業務です。

音響の専門学校で教わる知識はあくまで座学であり、現場で身につけた経験こそが最も役立つと考えています。

まずは未経験でも、ブライダル音響の会社でアルバイトから始めてみてはどうでしょうか?

最初はホテルのマナーや専門用語など、覚えることもたくさんあり大変かも知れませんが、そこで学んだことは即実践に役立つものばかりのはずです。

わたしたちブライダル音響部門でも、随時アルバイトスタッフを募集しております。

研修期間に現場で役立つ知識を懇切丁寧にお教えします。

仕事のやりがい・その後

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最後にこのお仕事のやりがいですが、私自身なぜこの仕事を続けているのでしょう?

一つは音楽が好きである事。

そして、その音楽の力を目の当たりに出来ることです。

現代において、音楽を聴くシチュエーションはさまざまですね。

『テレビから流れている曲をなんとなく聴くことも』

『映画に感動的なシーンでBGMに泣かされるのも』

『好きなアーティストにコンサートでアガるのも』

どれも音楽を聴く事には、変わりはありませんし、もちろんどれも素晴らしい物だと思います。

しかし、音楽に対して真剣に向き合う機会というと、実はそんなにないのではないでしょうか?

結婚式の選曲の際は、ご新郎ご新婦さまみなさん真剣です。

『一生に一度の記念すべき日』ですから当然ですが、お二人が今までの様々なシチュエーションで聞いていたものが、全て大切な思い出の曲へと変わる瞬間なのです。

ご披露宴で流す音楽は、お二人にとって大切な曲に変わります。

音楽たちがキラキラ輝いています。

その音楽で、お二人が、ゲストの皆様が楽しまれたり、感動の涙を流されたりしている、その場に立ち会える、お手伝いできる事が、この仕事のやりがいであり、明日へのモチベーションに繋がっている、そのように思うのです。

社会人としての知識やスキルを学ぶ

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ブライダルに携わることで、通常の音響では身につかない、知識やスキルを学ぶこともあります。

接客のレベルや、仕事をする上での立ち振る舞い、所作など、社会へ出る時にどこへ行くにも必要な事が身につきます。

私もすっかり社会人になってしまいました。

そのスキルを活かして、別のお仕事に転職される方も多くいらっしゃいます。

学生の皆さんや、新たな仕事に就きたい方は、将来必ず役に立つことでしょう。

私はこの仕事を続けていきます。

好きになるには、少し時間が掛かる職種かも知れませんが、一度その喜びを知ってしまうと、辞められない仕事です。

興味をお持ちの方は、一度、門を叩いてみてはいかがでしょうか?

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